Destiny2*お題小説③アップします!(お久しぶりです<(_ _)>!)
お久しぶりの更新です!最後の更新から何日経ってるんだよって感じですね!
いやぁ…10月に色々ありまして(..;)!どれから話せばいいのか分かりません!はい。すみません…
どうやら、私は『何かを終わった後にブログを更新する』という癖がないためか、ブログの更新を忘れてしまうんですよね(゚-゚)うーん…困ったものですな。
これからは『ゲーム実況やサイト更新が終わったら、ブログを更新する!』と心に刻み込もうと思います!
さて。久々の更新はDestiny2*お題小説③です!お待たせしました!様々な星を旅したコスモスさん。そんな彼女を心配すると共に《ある思い》が芽生えたケイドさん。最終決戦前に二人は何を語るのかに注目してもらえばと思います。
続きからご覧くださいませ。
後ろ向きで愛を謡う
(ケイド×コスモス)
***
一一私とゴーストは、様々な星を旅をした。
衛星・タイタン。タイタンには、ザヴァラ司令官、スロアン副司令官、アマンダがいた。ハイヴとフォールンが蔓延る星で彼等は必死に生きていた。
ネッスス。何もないはずの星で行方知れずとなっていたケイドさん。彼はベックスのループに囚われていたが、何とか救い出す事が出来た。エクソダスブラックのAIフェールセーフと知り合う事も出来た。
木星・イオ。疑問を持ったまま、イオから離れなかったイコラさん。彼女の疑問はオールマイティの事を調べていく内に恐ろしい事実が判明したことで、一緒に奥地に戻ることが出来た。
オールマイティ。ガウルが何千もの星を滅ぼしてきた衛星兵器だ。
調べて分かってきたのは絶望的な事実だった。
オールマイティの標準は、私達の太陽に向けられていた。例えオールマイティを破壊できたとしても、太陽も道連れにされるということだ。
そんなことになれば…どうなるのか。想像するのは容易かった。
だが、希望が消えた訳ではない。シティ襲撃でバラバラになったバンガードは再結集した。
あとは、協力し、知識を出し合って、トラベラー奪還に向けて動き出すことが出来るだろう。
「………」
(ここまで来るのに…長かったな…)
トラベラーの破片がよく見える丘で、私は考え込んでいた。ザヴァラ司令官達はホーソーンを交えて、これからどうするかを話し合っている。
次の任務に行くまでに時間がある時はこうしてぼーとする事が多くなった。
それだけ自分にも余裕が出て来たように思う。
シティ崩落後に比べれば、私は強くなった…と思う。
「考え事してるのか?コスモス?」
「…ケイドさん…」
後ろから小声で声をかけてきたのは、ケイドだった。何故小声なのかは疑問だが。
ケイドは、私の隣に座ると「おー」と声を上げた後に言った。
「シティの夜景も良かったが、ここからの眺めもいいじゃないか」
「はい。私のお気に入りの場所です」
「相変わらず、センスがいいことで何よりだ」
「ふふ…ありがとうございます…話し合いは、終わったんですか?」
「ん。まぁな」
「?」
確認のために、ケイドに聞くと一一彼は気まずそうに視線を外した。微かな変化を見逃さなかった。
「…何かあったんですか?」
「いや…たいしたことじゃない」
「本当ですか?」
「コスモス?顔怖いぞ?」
真顔でケイドさんに聞くと、彼は視線を左右へと向け、動揺していた。やがて、諦めたように、ため息をつくと言った。
「分かった。分かった。言うよ!」
「……」
「その…なんだ。話し合いの結果…お前に、また頼っちまいそうなんだよ」
「私は、ガーディアンですから。人のためになることをする。それだけです」
「………」
ケイドは私の言葉を聞くと、目を細めた。
一一どうしたのだろう?ケイドさんの様子がおかしい気がする。
「どうしたんですか?ケイドさん?変ですよ?」
「…まぁ…俺は…お前はよくやってると思ってるよ」
彼は腕組みをして、トラベラーの破片を見つめながら言った。
「ただ、な。師匠として…お前のことが、心配なんだ」
「…心配?それは…私が、弱いからですか?」
「違う。そうじゃない」
「え?」
「あー…あれだ!表現の仕方が難しいんだよ!うん!」
「ええ…?」
突然立ち上がったケイドに、私も疑問符を浮かべながら立ち上がった。
どうしよう…故障だろうか?一度聞いてみようか?
「ケイドさん、どこか…具合でも悪いんですか?」
「何言ってるんだ!俺はこの通り元気だぞ!?」
「じゃあ、どうしたんですか?表現の仕方が難しいってどういう意味ですか!?」
「うっ…!そ、それはだな…!!」
「それは?」
「…………」
図星を突かれたかのように、言葉を放つのをやめたケイドさんはガックリとうなだれた。
さすがに言い過ぎただろうか?いや、でも…中々話してくれないケイドさんにも悪いのでは…?
私が心の中で反省していると、ケイドさんはぽつりと言った。
「お前のことは…俺が、一番よく知ってるよ」
「……え…?」
顔を上げたケイドさんの顔は、いつになく真剣だった。普段の彼は、こんな顔をしない。いつも、お気軽で明るくて、冗談を言う彼からは想像することが出来なかった。
彼は顔を下に向けながら、私に近付いてきた。私の隣まで、ケイドさんは戻ってくると肩に手を置いて言った。
「ガーディアンである前に…お前は、一人の女なんだ。他人のために命懸けで戦ってるお前のことを皆が褒めてるよ」
「………」
「覚えてるか?シティにいた頃一一任務で無茶して、ゴーストに怒られた事があっただろ?」
「…ええ。覚えています」
「俺はその時…とてつもなく、不安になったんだ。
いつかお前が……遠い所に行っちまうんじゃないかってな」
「遠い所…」
ケイドの瞳は、何かを訴えていた。何かの正体は分からないが、彼は私のことを心配してくれてるんだと思った。
彼は微笑すると、私の肩から手を離してから言った。
「まぁ…お互い、これから先どうなるか分からないが…無理のない程度に、頑張ろうぜ?」
「はい。そうですね」
「よし。分かったなら、いいんだ。じゃあな!」
「……ケイドさん!」
「ん?」
私の返事に納得したケイドは、一つ頷くと立ち去ろうとするのを、私は引き止めた。
「いつか…ガウルを倒して、シティを奪還したら……ハンガーで、貴方に《大事な話》があるんです」
「!」
「…駄目ですか…?」
一一自分の気持ちに、嘘はつけない。
先程のケイドの言葉で、私の決意は固まった。
ケイドの言う通り一一今後お互いどうなるか分からない身だ。
思いを告げずに後悔するより一一言ってしまった方が良い。
ケイドは少し考え込んだ後、頷いた。
「いいぞ。お前には、期待してるからな」
「本当、ですか?」
「ああ。いいとも。ただし…自分の言葉には責任持てよ?頼んだぜ」
「はい…!」
「いい返事だ。じゃあな!お休み」
「お休みなさい」
片手を振りながらケイドは、去って行った。まだ、私の心臓は高鳴ったままであった。
END